6月中旬、寒さは残りつつも少しずつ暖かくなってきた北海道。
コロナ禍というご時世もあり、なかなか遠出も出来ないような時期が続いていましたが、
この度タイミング良く支笏湖を訪れることが出来ました。
札幌育ちの私ですが、正直モラップ地区という地域に聞き覚えはなく、今回訪れるまでは全くと言っていいほどどんな場所なのかイメージが湧いていませんでした。
というより、支笏湖という場所を一括りで覚えていて、こんなにもたくさんの地区があるとは知らなかったというのが正しいかもしれません。
そして実際に訪れてみると、知る人ぞ知る地域!といった感じです。
モラップキャンプ場が併設し、時が止まったような豊かな自然に囲まれた場所。
平日に訪れたのですが、ちらほらとテントも張ってあり、週末には更に多くのキャンプユーザーが訪れるとか。
あくまでパット見ですが、ゴミも見当たらずユーザーマナーもしっかりとした場所なんだろうという印象は受けました。
あらかじめ電話の時点で船に乗せてくれるというお話をしてくれていたので、到着してから程無く注意点を聞き、早速準備です。
事前に聞いてはいましたが私の準備が甘く、湖の上はとても寒いということで多少の装備もお借りした上でいざ初の船上へ!
確かに波風がかなり寒かったので、特に初めて船に乗る方は暖かい格好をオススメします。
もしどんな服装をしていけば良いかわからなかったら、支笏湖ボートハウスに先に電話で問い合わせておくのが良いかと思います。
初めて動力機付きのボートに乗った感想としては…、当たり前かもしれませんがまず速い!
船頭さんがしっかり捕まっておかないと危ないと言ってくれていたのは間違いないので、黙って座っていましょう。
揺れも多少あるので、慣れるまでは景色を見てるだけで精一杯でした…。
ある程度スピードが緩んだときには、あっという間に水深80〜120メートルくらいという地点へ。
ふと船頭さんを見ると、手際良くルアーを竿に付けて準備をしてくれているではありませんか。
船にはチップ釣りの仕掛けもたくさんあって、チップ釣りの体験も出来るようです。
ちなみに今回、私は初心者なのに何故か大物を釣ってみたいと要望を出してまして、そのための専用の仕掛けを準備してくれていました。
釣り自体が初めてでわからないことばかりではありましたが、その間にも船頭さんがチップ、サクラマス、トラウトなどを中心に支笏湖の生態についても丁寧に教えてくれます。
専門用語も少なめに伝えてもらい、頭がチンプンカンプンになるといったこともなくこの時点で支笏湖への興味がいっぱいに。
そんなにポンポンと釣れるものでは無いと何となく頭では理解していましたが、ゆっくり移動を重ねて今日のポイントがここで合っているかなどを考察してくれています。
魚たちは支笏湖を遊回しているので、タイミングが合わないと釣れる可能性は極端に下がるとか。
そして時間は16時半過ぎ、今日はちょっと厳しいかもしれないという話を聞いて支笏湖ボートハウスへ戻り始めたとき…、なんと明らかにおかしい動きをしている釣り竿が!
「ゆっくり、少しずつリールを引いてください」というアドバイスを受け、本当に合っているかもわからず無我夢中でリールを回し始める私。
明らかに人生で1度も味わったことのないような重たく不規則な強い力で竿が引かれています。
しばらくすると、水際に大きい魚が!と同時に、船頭さんの力を借りて手網で引き上げます!
結果、初心者の私が約50cmのサクラマスを釣りました!
(興奮しすぎて釣ったところの写真がありません…。)
陸に戻ると、心の中でガッツポーズをするくらいの満足感で満たされている自分に気付きます。
支笏湖のポイントを熟知したプロが同乗してくれていたので、全てお任せで何も問題は無く、手厚い船頭さんの対応、おもてなし、そして支笏湖の自然に感謝した瞬間でした。
釣れたサクラマスは翌日支笏湖の漁業組合に寄贈してくださったということです。
初めてのボート、初めての釣りと初めて尽くしの体験の中、気付けば童心に帰っていました。
静かで綺麗な自然に囲まれている場所ということもあり、家族連れで訪れるとまた違った楽しみも生まれそうです!
次回伺ったときにはより楽しめそうですし、単純にモラップ地区のファンになりました。
支笏湖ボートハウスの方の1つ1つのアドバイスがかなり丁寧で安心してアクティブな時間を過ごせますし、ビギナーの私でも存分に楽しめました。
この度はレイクトローリング体験をさせていただきまして、ありがとうございました!